愛でたし時間

2015-01-16

細見美術館名品選
麗しき日本の美‐めでたし、愛でたし‐
細見美術館
〜2月23日(日)

今年初めての美術館でした
抱一など吉祥モチーフの掛け軸から桃山の香合や屏風など
全体のテーマや統一感が薄い分
個々に存在としてパワーを感じるもの感じ無いものの
違いがはっきりと見えて
当然表面的な美しさだけでなく力がある作品を生みだしたいと思う私にはすごく勉強になったし
面白かった

蛤形蒔絵箱 江戸時代
源氏物語図色紙“初音”  土佐光吉

今回最も印象深かったのはこの二つ
やはり当たり前に丁寧な作品がいい
作家(職人)の執念のような、しかし、細やかな繊細な時間の積み重ねが絵から感じられて圧倒されて、息をのむ

“時間”

力のある作品に感じるキーワードかもしれません

根来亀甲文瓶子
黒根来来蓬莱文瓶子

室町時代の根来ふたつも佇まいそのものに重厚に積み重ねられた時間を見てしまう

貼り交ぜ屏風 中村芳中
鼠婚礼図 伊藤若冲

芳中や若冲は特に水墨の作品に感じられるのは心弾むような楽しい時間
絵が心底好きな方の軽やかな筆ほど見ていて心地よくなるものはない
羨ましい!

愛でたい時間にパワーチャージされました