初夏の気配

2015-02-02

花のみち
20F
麻紙 膠 墨 金泥 プラチナ泥 岩絵具

 

初夏、石楠花が作る小道を蟷螂が通ります

遥か空には蝶道を飛ぶクロアゲハ

写生のとき
植物と虫たちの声に耳を澄ませる

命が放つ力はとても美しく、その不思議をもっと見たくて現したくて必死にくらいつく

それらを通して自分の体に閉じ込めたもの、特に、光の匂い、夏に向けて命が育ち満ちゆく気配
それらを出来る限り画面にとじこめようと描きました