ぽつんとしている少年とか青年とか

2015-02-17

無常なること
中野弘彦展
何必館
〜3月22日(日)

すごく楽しみにしていた展覧会
鑑賞後の後味は、山口薫展のときとほぼ同じ
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20140126
実は一時すごくいいな好きだなと思っていた作家
けれど、この数年間で自分の体質と眼が美しいと思うものの価値観と一緒にがらりと変わったことを改めて実感
勿論その価値観は人それぞれで、そして、こんなふうにがらりと変わるものです
とはいえ
今も
京都市美のコレクション展なんかに一点ぽつんと混じっているのに出会うと
京都の正統な強さを持った作品群の中で、異質な弱さは目立って見えて、儚さに見えて綺麗だなと思う
詩情や物語に耳を澄ませようと思う
ただ、それが、もしかしたら母性によるものだとしたら
何か違うのかもしれないと思う
もしかしたら、の話だけれど。
リーフに使われている「忘我歓春」なんかは素直に可愛いのかなとも思ったが
「ワイシャツとパンティー」とか「勲章と唇」とかは頂けないなと思ったし、
実はそこに“らしさ”がでているのかなというのがわかってしまった、というか。