「行」と「樂」

2015-04-11

お気に入りのシールと
その箱です

シールとは
作品裏にタイトル、サインが書かれたカードで
作品の裏に貼られてその作品の証書になります

物故作家の作品はシールのありなしで価値が変わります
遺族など作品の真贋がわかる人が本人の代わりに
遺族名でサインしたシールをつくることもあります

左は
久々に描いた小品(小さなサイズの作品)のシール

右は
続日本画新展に出品した大作(大きなサイズの作品)のシール

「行楽ノ日」

左が採用シール
右がボツシール

「行」の漢字が難しかった
巧く描こうとすると
はねたりとんだりしたくなるのですが、
困った時には何でもシンプルにしていくのがいいのは書も同じみたいで
左右両方のはねをやめたら解決しました

「樂」はいろいろ表現で遊べそうな漢字ですが、やはり難しい
あとになって
その昔、父の大反対を押し切って決行した居酒屋さんでのアルバイト
そのお店にあった滋賀のお酒「樂」のロゴを
ほろ苦い?思い出と共に、後で思い出して、
参考にしたら良かったなあと思ったけれど、まあこれでよし

さて
父の居酒屋バイト反対を筆頭に
学業しながらの、お金の使い方や稼ぎ方、勉強についてのここにはとても書けないようなとんでもない裏ワザとか
周りの普通に足並みそろえたくて
ほとんど言うこと聞かなかったけれど、
今思えば、ほんと全部正しかったよなあ、と

変わった父との時間が大好きで
そうでなくても絵や少しませた画集や絵本(エロの意味でない)や物語、妹との色んなごっこ世界に没頭して
小さい頃は自分のアンテナが普通じゃないことを気付く頃には遅くて
それが困った
コンプレックスとなり
女の子の輪を外れないために普通を学び装うのに一生懸命だったけれど

大人になればわかる
言うまでもなく
集団に依存せず、自分の足で立つには何より必要なことは
常識にとらわれないこと揺さぶられないこと
自分の価値を信じて但し更新も恐れず常に向上させていくこと

比較的楽にそのようにいられるのは両親のおかげ

今は、意思をもって美しいということを基準にあらゆることを選択したいし
そのために、もっともっと根拠なく自分を捕らえている当たり前を外したいと思う