プラスチックの籠

2015-10-19

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京都市役所前、話題のストランドビーストを観る。
おそらく、目の前にしてディテールなりそのものの気のようなものを目の当たりにしてしまった多くの京都人なり、日本人のアートファンをがっかりさせただろうなあ‥これは。やっぱりかという感想。
原因はふたつあって、一つは見せ方。どんなに良いものでも、屋台のテントやナンセンスな看板に囲まれてしまえば曇る。
アーティストが気の毒としか言いようがない。一緒に仕事する相手によって、こんなことになってしまう。
恐ろしい。
改めて、あの有名な海と撮った写真なり映像が美しいんだなというのは誰もが気付いてしまったこと。これは、核心。
見せ方、大事…
それをよくご存知の上で、田舎の美しい風景に置くのではなくクールジャパンなトウキョウなりキョウトで展示することに意味があったのでしょう。きっと。
もう一つは、まだまだ日本人の美意識が捨てるもんじゃなくて、目が肥えてるから。比較するものがあるから。
だって、日本人のみじかにある、古くからのプロダクトなり、何でもないと思っている工芸品の精度や芸術性の高さといったら。
其方の方がよほど美しい、あれ、でも、ただの、竹籠だしな、的な。
それがすごいのに。
是非、職人さんとコラボレーションしてほしかった。
プラスチックのパイプ、ビニールの帆とうのが、伝統画材がチューブ絵具にとってかわった西欧的。
やはり素材大事。
そろそろ、西欧コンプレックス、アート(的なもの)コンプレックスを克服して、
日本人の感性や本来の美意識を思い出そうよ、学ぼうとしようよ。
このままだと消えちゃう。
一度消えたら戻らない。
今、本当にそういう節目