先ずは誠実に、そして美しく懸命に

2010-12-01

 「京都芸大日本画×DAIMARU 日本画作品展CLASS」
閉幕致しました。

沢山の方々に多大なご尽力、サポートを頂き、開催されましたこの展覧会…
ひたすら恐縮しっぱなしでした。
御指導頂きました先生方はじめ、
大丸のt様k様、大丸美術部の皆様
ギャラリーアクセスのh様o様、
額縁のヤマモト様、
ありがとうございました。

人として描き手として、何よりも先ずは誠実に、そして美しく懸命に生きていこうと
心に誓った二週間でした。

メンバーにも恵まれました。
見事に9人9様の個性が並んだ展覧会でしたが、
同じ会場でじっくり観させて頂き、作者ともゆったりと話せて
こんな表現、羨ましい、どうして生み出されるのか、憧れる、でも自分らしさとは
など凄く考えた
勉強になりました
ありがとうございます。

会場では沢山のお客様に励ましの言葉を頂いて感動したり恐縮したり、
又、沢山のお客様の中でも、特に大分若い人と人生の先輩である年上の女性とお話しようと心がけていたのですが、
その中で大切にされている思い出や人生観が聞けたり…
毎日心が動く経験があり、絵のこと人との関わりやこれからのこと沢山のことを考える時間を持てました。

疎開先の工場で片腕を失い、厳格なお父様に絵の道に進む事と興味をもったキリスト教教会に行くことを反対され悶々とした少女時代を過ごしたと話してくださった女性。
お嫁入りの際、お父様に手渡されたのは手彫りの小さなマリア像と落款だったそうです。
他にも素晴らしいお父様旦那様娘さんの沢山の美しいエピソードとそれを話して下さっている姿が印象的でした。
屋外でスケッチがしたいのにできないともおっしゃって最初腕先を隠して会場に来られたのですが、話した後は堂々と見せながらひとつひとつ丁寧に丁寧に作品を見て下さったのです。
自分と展覧会を理解して下さり心開いて下さっているのだと凄く在り難かった。
又、ある女性は、小さな頃から絵が好きで続けておられていたのですが、絵画教室からの家に帰ると絵具や画材類が絵に嫉妬した旦那様によって捨てられていたそうです。(…絵が好きな人にとって画材が捨てられるなんて大変ショッキングなことなんです)
それ以降絵との関わりを一切捨てて、定年後の今、再び絵画鑑賞や作品作りなど謳歌されているとのこと。
若く恵まれて絵を続ける事ができている自分をネガティブに捉えず、純粋に応援して下さることに胸が熱くなる連続でした。
絵に纏わるその人その人の人生がある。
自分と違う正義感をもつ人の舞台に目を向けて否定することはおかしいし、
それよりも何よりも自分はどう歩むのかを真剣に考えた。
大変な経験でした。

まだまだ未熟で未完成であるのに、
観続けて下さっている方々作品ご購入頂いた方々
こつこつと、しかないのだjけれど、
自慢して頂けるような作者に成長したく学びを積んでいきたい。
人に支えられているなと思う。
次回、少しでも大きく成長した自分と作品でお出会いしなくては。

又、改めまして関係者の方々には心から御礼申し上げます。

今後ともどうぞ観続けて下さいますように、又、御指導のほど宜しくお願い致します。

定家亜由子