美しい人、そして、羅聘

2016-02-21

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雨の白沙村荘は初めてだった
十七時少しまわったくらい、大文字に霞む霧のような低い雲
美しい濃紺色に染まる斜景は鳥肌が立つような美しさで
偶然にご一緒頂いた
祖母くらいか、もう少し若く小柄な女性
その笑顔も横顔も全てその風景に合って、ちゃんと相応しくて、
美しくて、大きくて、こんな風に年をとりたいと心底憧れた

記念館にある展示はやっぱり楽しい
美しい印の数々にもためいき
そして、関雪のコレクションであったのだろう、
羅聘(1733-1799)の水墨は花の絵、梅花図が素晴らしく

少しも嫌味ない知性、少しも媚びないで自然にある
画面からこぼれそうなその愛はまあるくて
優しくて優しくて優しい
こんな筆、好きすぎて、私には恐怖、畏怖でしかない

これに対面させて頂いたのはかなりの収穫と衝撃であった
もっと知りたい
企画展は、ラブレンティ・ブルーニ氏 4月10日まで