手のひらに蟻が這う

2009-06-18

定家亜由子展
2009年6月16日(火)〜27日(土)
11時〜19時(〜17時/最終日)
日曜休み 入場無料

石田大成社ホール
京都市中京区丸太町通小川西入ル
ITPクリエーターズビル3F
地下鉄丸太町駅下車②出口より西へ徒歩10分
市バス「府庁前」「堀川丸太町」下車徒歩すぐ

mellow and mellow
DMに載せている作品です。
なんたって、風を感じながらモチーフを目の前にした、現場での写生が楽しい。
日本画は、材料の問題があって、屋内でしか製作ができないから、本画に取り掛かる前のスケッチなどの取材の時間がとっても大事なんです。
表面の薄皮一枚を剥がすような辺りで、皮膚感覚に執着して描くのが快感。 
これは、岩絵の具と鉛筆を使って、表皮を蟻が這うような気持ちで描いています。

本当はもう少しだけ明るくピンクかな。
120センチ正方形。

16(火),19(金),20(土),26(金),27(土)は全日在廊しています。
絵を通して人に出会えること。
初めて味わう種類の、凄く楽しい、凄く嬉しい、本当に大好きの気持ちを経験させて頂きました。
同時にいろんな切なさややるせない感情をほうばった一昨年から三回目の六月。
世の中の暦がたった三年とは驚き。
いろんなことがぐるんぐるんとめまぐるしく変化していくから、
自分だけがスローモーションで時間を有している錯覚に陥る瞬間があまりにも度々に。
優しく時間を刻みながら美しい風景を見たいと思う。