デロリの時代 日本画展

2017-12-05

岡本神草の時代展
京都国立近代美術館
〜12月10日

仕事の合間、駆け足でみる。
神草の時代と聞いて、ぴんとこない方にこそおすすめ。

絵をかく者のプライドとして、痛ましさを愛おしく悦ぶような目は持ちたくけれど…、確かに、この時代のデロリ感は魅力的でもある
表面的に着飾った白肌の舞妓を描いている(勿論無傷)のに、切り傷だらけ血だらけと同じ波動というか、匂い。。
見る人からサディスティックな感覚を引き出すそのしかけの巧妙さよ。
同時代の作家との比較が面白かった。
特に、契月塾門下生、梶原緋佐子の絵の上手さは際立っていて。
とんでも無い才能のさり気無い出力の仕方、バランス感覚。感嘆しかない。時代背景を考えたら尚更のため息。松園もだけど。。
女であることの一切の言い訳を言えなくなるからいけない。