六月の断片

2012-06-01

landscape
2000×1900
2005年

pcでは写真では日本画の肌というのがうつらない
でもこれ
実物に寄って肌だけ見るとペラペラ
(pcで白状しなくていいのだけれど)
せっかく千度取材して取り組んだ一枚
これでは敢えて日本画に変換した意味ないし
と今ならわかる
今更わかる
今度ちゃんと日本画の素材を集めて生かして描きなおしてみよう♪


いちばん
日本画が楽しい

もう7年前
こちらの学部の卒業制作作品

を載せたのは

京都アート&アンティーク
〜美しいと出会う〜
6月22日(金) 17時〜20時
23日(土)24日(日) 10時〜18時
会場 みやこめっせ
http://www.kyoto-aa.com/

定家亜由子日本画展
‐花・鼓動‐
ブース

なんとお隣のブースとなっております

京都市立芸術大学日本画研究室
「学ぶ日本画プロジェクト」
 
ブース
に出品する学生さんが
私にとって大変懐かしいこの教室(アトリエ)で制作されている風景の
写真を京都アート&アンティークブログに載せておられています

http://kyoto-aa.blogspot.jp/2012/05/blog-post_29.html

のが
たまらなくて
私も学生の頃の教室での制作風景を撮った唯一写真を
本棚の奥の奥のアルバムから取り出してみたから

データがないので
写真を写真撮り

このエプロンは今も大事に使っていまするが
今は昔
ちょうど上のお二人と同い年くらいの頃の私がこちら
この年の
2月
この作品を京都市立美術館に展示して
4月
大学院に進むことになります
大学院では一人ずつ一人の先生にご担当頂きます
谷口青児先生に担当頂きましたが
ほとんど大学には来られず
私が大学院二回生に上がった6月に亡くなられました

その一か月後に初めての個展
6月は自分にとって沢山の大きな由縁が起きる
これ以外のいろんなこと
起きるのか起こしているのか
よくわからない

アトリエに来られなくても個展には来て下さるはずという錯覚や
錯覚を受け入れた上で少しでも胸を張れるものを準備(制作)していこうという感覚は
7年
たっても全く変わらない
孤独感と同時にしっかり立たねばと心を固く強くする感じもすぐに思い出せる

この数年間で静かな大学はすっかりオープンで積極的な学びの場に

社会や先生との距離の近い場が与えられる今の学生さんを
同級生は勿論羨ましいと言うけれど

自分は
張りつめた様々な現象にとことん自己対話をせざるをえなかった教室が
自分の今のオリジナルを作ってくれて
その上
命を懸けた先生の言葉が
本当に自分の糧とお守りになっていて
誰よりも恵まれた学生であったと思います

私たち一人一人に物語が在るように
私にも物語が在って
物語はもう進んでいる
学び場にも
学生さんにも
絵にも
見る人にもそれぞれ在って
同じものはひとつとなく
大事に抱きしめようとも
留めようとも
いつも常に進んでいて

振り返ることは本当はナンセンスなのだけれど

1枚1枚の作品は
その物語の断片
すごくプライベートであり、命を刻むもの

物語はもう進んでいる
美しく美しく