展示と人と 思ったこと

2009-06-20

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第一週目は今日でおしまい。
日曜日のお休みを挟んで、あと一週間、27日土曜日までの開催です。

早くから来て下さいました皆様、本当にありがとうございました。
それから、会場でお出会いできなかった皆様、本当に失礼を致しました。

作品を通しての、人と新しい出会いや久しぶりの再会など。
絵を通して色々な話が出来たり。
今日は土曜日ということもあって、お子様連れのお客様が多かったです。
朝一番に来て下さいました二歳になりたての男の子は、絵の中の蝶などのモチーフを指差しながら、覚えたてのかたこと?の言葉で一生懸命お母さんにお話をしていました。

絵画や美術に関して、教育現場で授業数が減らされるなどの軽い扱いを受けることもあれば、時に違和感を覚える程、高尚に敬われて論じられたり、様々な不思議な解釈があって、美術に人より多く関わる私でも、美術って何と聞かれたとしたら言葉につまります。
社会と絵画と絵を描く自分の関係を考えるとき、時々ほんの少しネガティブになる。
でも、そのちいさな男の子とお母さんの様子を見ながら、又、たくさんの人と話をしながら、何よりも美術が人と人とのコミュニケーションの媒体という、こんなにシンプルで素晴らしい側面がある!ととても明るい気持ちになりました。

もう一点、子供たちが絵を見る様子を見て気付いたこと。
展示する高さって、そういえば大人が見やすい目線なんだよなあと。
大きい作品なんて特に見にくそうで。
絵画は低い位置で壁にかける。
彫刻は床に置いてしまう。
そんな、子供美術館なんてあっても面白いかも。
キャプションにはフリガナもつけなくちゃ。
たまらなく楽しくなって僕も表現したくなったリトルピカソ君には、画用紙やクレヨンや積み木や粘土を置いたアトリエコーナーもあったら素敵。