日本画家 下村良之助による
銅版画作品
雀 “コ”
ちゅんと鳴くアトリエの同居鳥です
京都アート&アンティークの三日間が無事終了
改めて本当にありがとうございました
24日(日)は電車でいま寝たら最後とわかりながらも眠ってしまい
降りるべき駅を随分寝過して折り返しの終電を逃す失態‥
タクシーでの帰宅後は
諸々の用事をして明け方に就寝
目覚ましも気づかないほど深く深く眠って大寝坊してしまっていましたが
目覚ましにも起きなかった私を起こしたのは
25日(月)
am11:30
雀の大きなちゅんちゅん声
鳴き続けていて
すごく近い
鳥の声で目覚めるなんてどちらのお国のお姫様かな
am11:40
玄関のドアすぐそこで鳴いてるみたい
チャイムが無いアトリエ玄関
まさか私を呼んでいるのではあるまい
am11:45
ギャラリーアクセスさんから電話
共シールを付け忘れている作品があるとのこと
急いで納品のものだったので届けることに
ドアを開けて驚かすのも可愛そうなので
出掛けるぎりぎりまで開けないでおこう
pm12:00
メールチェック、身支度、共シール作成
まだ鳴きつづけている
心配になってくる
pm12:15
ドアを開ける(横に引くドア)
のぞく
私はひっくり返りそうになる
うちの雀の“コ”
より
もっと幼いまだ足元も羽も弱々しい感じの雀の“子”
明らかに一人ぼっちではまだ生き抜けない子
真昼の玄関は炎天下
青ざめる
これは大変‥
pm12:17
滋賀県 湖北野鳥センターのu先生に電話
u先生は日本でも指折りの野鳥の超プロフェッショナル
中学時代、渡り鳥の調査のお仕事などに連れていって頂いたり
貴重な勉強をさせて頂きました
状況と尾羽の長さを聞かれると
「雀の子が落ちていたら
箱に入れて
空が見えないとこでいいから高さのある所に置く
‥日陰、猫避けの為
それを
親鳥に見つけてもらうこと。
人間が中途半端に手を出して育てるのは大変やぞ。」
ちなみに
「人が小鳥を触って匂いが付くと親鳥が離れるは迷信」
pm12:19
あんよで逃げる雀の子
やっぱり飛べないみたい
念のため柔らかいタオルで捕獲
箱に入れる
個展で頂いてお菓子箱がいっぱい
ベストな箱はどれ?
雀はだんまり
ごめんってば
pm12:20
再度電話
高さ3㎝くらいの箱から高さ5㎝くらいの箱に入れ替え
(雀の大きさによる)
自転車を良い場所に移動させて雀の箱を置く
私が離れると雀はまた鳴きつづける
pm13:00
鳴きつづけている
犬や猫は苦痛から自分の努力では逃れないことを知ると
自分の無力を悟り、やがて苦痛を受け入れ逃れる努力をしなくなるそう
鳥や虫は決して諦めることをしないのだろう
多分
!!pm13:30!!
親鳥らしい雀
親雀は雀の子を見つけている!
電線の上から鳴きつづけて明らかに呼んでいる
親雀も雀の子も更に強く大きく鳴きつづけている
感動して泣きそう
このやりとり?が一時間以上続く
親雀は見捨てたのではないか もう来ないのではないか
ということがよぎっていた自分に反省
pm14:45
タイムリミット
共シールをもって家をでる
おそるおそる周囲を確認
箱は空になっている!
u先生に電話
「雀の子は一人では飛べないが
親と一緒になると飛べる
親について飛ぶうちに羽が伸びて
一人でも飛べるようになる」
空になった鳥の巣
本当に良かった‥
‥というそれだけの話
さて
ほっとして今日は、有元利夫版画展へ
カホ・ギャラリー
雀に続いて
また側に置きたい銅版画があった
良い作品には
描いてあること以上のストーリーが在る
静止しながら物語が展開しているように見える
超高速で永遠に頁が捲られ続けているのを見るような
超高速すぎて
だから静止して見えるの
有元作品を見るとそう思う
静止しながら物語が展開しているように見える
超高速で永遠に頁が捲られ続けているのを見るような
躍動感の在る表現だとか
ドラマチックな場面を主題にしてるとかそういう意味でない
念のため