お祝いの御席を彩っていた紫の洋蘭を小さな和の陶器に生けました。

透明水彩でスケッチ。
水彩を使うときは、ガラスの容器をグラウンドにします。
小さいとき、水に花びらを閉じ込めて作った氷の花を思い出します。
美しいものが冷たい氷に閉じ込められ、冷たい箱から更に美しくなって出てくる。
かくれんぼうが好きだった私。
冷蔵庫に入ったら絶対に駄目。
寒くて暗くて死んじゃうからと言われていたから、幼い私にとって、お台所のそれは少し不気味な箱でした。

美しすぎて怖いのか
怖すぎて美しいのか
美しいものが愛しくて仕方ない。
あまりにも美しいと感じるものを見るとき、とてつもない快楽と同時に恐怖に似たものを感じる感覚は今もずっと。