「たなそこを うけてまつまも ちよやへん のめハ若ゆときくの下つゆ」
愛おしく清らかな透明感
宝物の太田垣蓮月の短冊「菊露」重陽の節句をめざして表装して頂いていました。ト草に双蝶。一文字は菊の蕊を露に見立てるなんて。ひとり赤面。
しばらく、お月さまに供えたい。
アトリエに床の間はありませんが、本棚と絵の具棚の隙間が作業空間にあるひとつのちいさな結界。
物故作家の美しい作品との交流、錯覚かもしれないけど、深く心が通ったような感覚におちるとき、描くことについて本当に幸せに前向きにおもう。
「棚をつけて 花を待つ間も千年経つようで。飲めば若返る聞く菊の下露よ(蓮月)」