この字は人の匂いがとてもする/人間が産み落とした気迫

2012-11-18

 

冷たい雨の土曜日が明けたら
今日は晴れてて温かな日曜日

私の好きな美術館ランキング、絶対トップに挙げたいのが
有鄰館さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E4%BA%95%E6%96%89%E6%88%90%E4%BC%9A%E6%9C%89%E9%84%B0%E9%A4%A8
ですが

今日は
今年最後の
国宝等の公開もある特別展示の日

草書李太白憶旧遊詩 黄庭堅 北宋

これを初めて見たときの衝撃
心を強く揺さぶられるほどの人間が産み落とした気迫を
ただ薄い紙一枚に込めて
千年もまだますます生き生きと伝えている
又、この字は人の匂いがとてもする
字は人なり 絵は人なり
ということを強烈に再確認でき
描き続けたい自分にとって
絵は人なり
ということを最もポジティブに捉えられる名品

展示品だけでなく
美術館としては日本最古の建物が美しく魅力的で見どころが満載
ここの美術館にあるものはどれも慶んで生きている
なかなか言葉では伝えづらいけれど
エネルギーに満ちていて来るたびにいつもパワー百倍にさせて頂いて帰っている
不思議な場所

もともと大ファンだったこの場所の地下展示室に作品を置いて頂けているのだから
私にとっては本当に信じられないほど嬉しく恐ろしいこと
絶対頑張っていける

ところで
このブログを書きながら
有鄰館さんでの
作品だけの展示写真がないことに気づく
必ず人と一緒に写していて‥

日展等他の機会でも展示して頂いたけれど
それくらい
思い返せば返すほど
この場所で作品が人と自分を繋げてくれたのだなということを実感して
不思議になるほどに感謝

例えばこんな

絵の前で踊る女の子とか
絵も踊って見える
(ぶれてるだけ)
この子の可愛いこと
シェアできないのが残念

他には
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20120819

こちらは夏の写真ですが
今日もまたこの絵は音楽と一緒でした
ヴァイオリンの佐々木さんとピアニストの方と今日はたくさんお話で来て
絵と音楽を共通の軸で分かり合えたのが楽しかった

明日からまた新しい一週間

五月の京都大丸さんでの個展に向けて空いてる時間は全て
制作制作制作
なかなか以前のようなペースのように
展覧会は行けていないのですが
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20111106

行く道の途中
古美術瀬戸さんで
今日もまたガラス越しに
小杉放菴の油にうっとりしたり
http://sadaieayuko.jugem.jp/?search=%CA%FC%E8%BF

睡眠時間食事時間削ってでも
やっぱり
良い絵は必ず見に行きたい行かなきゃ
と思った日