描いていることが恥ずかしい

2012-12-09

 美術鑑賞の日

第97回表展
(表装展覧会)
〜本日
京都文化博物館

神坂雪佳や堂本印象、菊池契月も審査を務めたそうです
毎年大変楽しみにしている伝統ある展覧会
昨年の記事
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20111202

沙羅の木会クリスマスコンサート
有鄰館

第一部
南冴子さん 谷敏子さん(フルートデュオ)
大西幸代さん(ピアノ)
第二部
山本彩衣子さん 浅川いずみさん(マリンバデュオ)
第三部
福井尚子さん(ピアノ)

山口華楊展
〜12月16日(日)
京都国立近代美術館

昔、気に入って勉強机にポストカードを飾っていました
『変幻』など晩年の
背景の四隅から(まで、というより、から、という感じ)
一様にたっぷり重ねた作品の画風の印象が強く
最近は好みが変わって
そこまで好きではないなとも思い込んでいたのですが
実物と向き合えば
思い込みもはなはだしい
山口華楊とは作家からも美術ファンの方からも
最も愛されている画家の代表であるだれど
同時に最も誤解もされている作家なのではと思った

1927年2月「大毎美術」『五雲の籠児『荷風』は出世の一次前提作』にて
『私はゴヤが好きです。私の心の奥底に棲み隠れて居るものは世間的な常識から随分かけ離れたグロテスクな味のものなのです。それが出してみたいのです。』
(小倉実子氏「山口華楊-人と作品」参照)

と意外な発言をしている頃から10年あたりまでのもの

なるほど
特に興味
沢山の発見あり

1925年 畑
1933年 朝草
1934年 耕牛
1937年 洋犬
1941年 草

沢山の作品数
どれも本当に素晴らしかった
その在り様の命懸けの美しさに
描いていることが恥ずかしく
更には
生きていることさえも恥ずかしくなった
まだ芸大にいくことも高校の進路さえ決まっていなかった頃
岩絵具で描く日本画というものをこれがそうかと生まれて初めて知識より実感として認識したのは
山口華楊の展覧会であったけれど
また今日同じ山口華楊の展覧会で
生まれて初めて実感として絵について何かを強く認識した気がする

とにかく
時間がない
益々切羽詰まってしまっている