永久保存版

2013-05-05

 

月刊美術
2013年5月号
www.gekkanbijutsu.co.jp/backnumber/1305

ようやくじっくり読む‥
今月の月刊美術なんだかすごく充実
遷ろうけれどスリリングなイマ(今)感、の部分と、落ち着いて鑑賞できる古いものを丁寧に取材してる部分のバランス
その号のなかで自分が大きく載せてもらえたなんて幸福すぎ、しかも、絶対永久保存版の美しい文章に感動感謝
お電話でご取材下さったのだけれど、私の下手すぎる喋り・伝言葉をほんとにちゃんと受けとめて下さっていた

定家亜由子 世界と私をつなぐ花

『《略》
花を前にじっくりと耳を傾けると、花が発する微かな鼓動や僅かな鼓動を感じるという。こうした対話を時間をかけて続ければ続けるほど、自分とその命が重なって、最後には自分の花との境界線がなくなってしまう。花を通してあらゆるものとのつながり、あたかも自分が大地を通じて大いなる自然へと広がっていくような意識までも感じる。
こうした身体感覚が、定家さんの静かでほのかな色彩で描かれた作品に生かされている。あまりにもモチーフに近付いていくので、作家自身が『虫になったみたい』と語るほど。茎を這うように、葉を食べるように、蜜を吸うように凝視して描くからだ。
「花を描くのはどうしてですかと尋ねられることが多いですね。私は花自身が意味があるというより、花があることそのものが意味の源泉で、有意義なことだと思っています。展覧会の副題の《花/理由》は、花が私にとって存在の証明であることを知ってもらいたくて付けました」
百貨店で初めての本格的な個展。日々書き貯めてきた約30点は、定家さんが四季折々の花や植物を五感で感じ、世界とつながった体験の結晶なのである。(編集部)』

定家亜由子日本画展 花/理由
会期 5月8日(水)〜14日(火)
会場 大丸京都店6階美術画廊
京都市上京区四条通高倉西入立売西町79番地
(地下鉄烏丸線四条駅直ぐ)
075(211)8111