写真は
たっぷり水を注いで膠抜き中の赤い絵具
☆
膠抜き
(1)余った絵具にお湯をたっぷり注ぎ馴染ませる
(私は、夏は水でしてる)
(2)絵の具が沈んだら上澄みを捨てる
(3)数回繰り返すと膠分が抜けて
調合前の岩絵具と同じ要領で使えます
☆
お皿にチュウッと出せばそのまま使えるチューブ絵具と違い
①岩絵具
は
②膠水
とお皿の上で調合して
初めて画面で使える手間のかかる絵の具
☆
①岩絵具
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20091103
②膠水
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20130215
膠水は置いたままにすると腐ってしまうので
絵具もその都度作ります
高価な岩絵具!
膠水と調合するも余ったしまったものも
膠抜きすればまた使用できるわけです
芸大時代
私たちの日本画のクラスは全員 膠抜きということを4年も知らず
余った岩絵の具を泣く泣く捨てたり無理矢理使い続けて卒業を迎える
その後
大学院で他校から入ってきた子から
知らないの〜
と
膠抜きを教えてもらってびっくりひっくり返った日のことが今も鮮明
今まで何してたん〜うちら‥と。
画面で使うためのものの試行錯誤はしても画面で使い終わった後のものの試行錯誤はしてなかった
当時のクラスは
箔張り実習なんかももちろんなかったしテクニカルな部分はほとんどが自分で勉強
今の子は技法的なものも授業にあったり
いろんなことが至れり尽くせりでほんの少し羨ましいなあと思う
でも無いと自分で開拓していく力はつくし
なんだかいろんなことに鼻が利くようになったかも
?
膠臭にくんくんしながら
夏はこまめに膠抜き