小早川秋馨 (こばやかわしゅうせい)展

2021-08-12
雨ですね。
乾かしまち。
ちょっとだけ ゆっくりできたり、
展覧会も久々にいくつか行けました。
まずは、松園先生。
「焔」展示替えのため、は15日まで、ということで大急ぎで。「焔」、謡曲「葵上」がモチーフ。
先の展示室からも見れる展示方法で、広い会場ならでは。中島貞夫監督「序の舞」ラスト、美術館でのシーンだったり…を思い出しました。
蜘蛛の巣(白と黒で描きわける)はともかく、着物の柄も配色も実は可憐でかわいい。嫉妬や人の醜さのテーマさえも美しく描ききる覚悟、気迫、集中力。
松園の達観と才能、優しさ。

9月12日まで。
京セラ美術館、名前とともに空間の雰囲気は親しんできた京都市美術館の印象はずいぶん変わったけれど( きれい!明るい!)、コレクション展(コレクションルーム)の面々の素晴らしさは当然変わらず。
いつもかわらず、日本文化っていいな、人間っていいな、大好きだなという気持ちでいっぱいになる。
ちょっと泣けました。

看板?は〝絵になるはじめ、栖鳳絣ですね!

クラフト展開催中の京都近代美術館の方のコレクション展も素晴らしく(四階)がいつもたのしみ。動線的にも、本展だけでまあいっか?とかなりがち。どうか見逃されませんように。

又、期待?を遥かに超えて素晴らしかったのが、京都文化博物館の小早川秋馨展。
初めての大規模展と。見に行けてよかった。
全て上手くて。
絵としてもそれぞれ表情豊かで面白くて。
びっくりした。
個性ある作家なのに、戦争画や「國之盾」が代表作みたくなっているのだけ、ちょっと残念。次の手のための売り出し方なのかもしれないけど。
それはそれで。。
筆が自然なものほど、明るく清々しいテーマのものが多く、気持ちの良い絵ばかり。そこに秋馨らしさあり。
9月26日まで。
視野が広がりました!とてもとてもおすすめ。