天河神社と栃尾観音堂の円空仏

2023-04-06

 

春の天川村、大好きなエメラルドグリーンの渓谷や天河大辯財天社。

蕗の薹や菫の花を見つけながら

ひとつふたつ、土を踏みしめて歩く。

そして初めて伺うことができた、

ずっと拝見したかった栃尾観音堂の円空仏。

300年間、地域の方々が守り続けておられるそう。

ささやかながらも、なんて素敵なお堂でしょうか。

円空は江戸時代に弘法大師伝承の地など日本各地を行脚した遊行僧。
人情に触れたり、時には厳しさも受け止めながら歩き続け彫り続け、皮が厚くなった手でも山々のこんな自然の木材を扱えば傷だらけになったことでしょう。
大弁財天女立像
聖観音菩薩立像(胎内仏)
金剛童子立像
護法神像
もしも触れれば、円空の温かな手の体温が荒い木目の彫り跡にまだ残っていそうで、村の歴史と共に優しさの記憶を宿しているかのように見えました。