京都市美術館90周年 鍋と名前と50億

2023-10-14

京都市美術館90周年記念

竹内栖鳳展 〜12月3日(日)

栖鳳の芸術について

美術史家 平野重光先生の講演

少し前に読み込んだ書籍と重なる内容だったけれど著者ご本人の声や表情からリアルに聞くと深く身体にインプットされるものなので

言葉とは不思議で面白いなと思った
導入で、昭和天皇即位の礼を記念してつくられた京都市立美術館(当時の勢いある作家らや京都市民にも支えられ京都画壇日本画の名品の所蔵はもう本当に素晴らしい)が、
京都市京セラ美術館と名前を50億円で買われてしまったことの憤り悲しみを伝えておられた。
私も当初強烈な違和感あったのだけれど、ご存知のとおり、そうして、今、所蔵品はそのままにすっかり外観美しくなり広く人気者になった様子を見ることができるのである。
どなたか50億円ある方おられませんか、(名前を買い戻してくれませんか?)とおっしゃっていた。

古も残し現代的に洗練された美術館に行ったあとだと、たまたま目に入った最寄り駅(地下鉄東山駅)の前に落ちていてへし曲がった鍋?もアート作品に見えるのは、皮肉なのか、美しさなのか。
難しい問題とも言えるし、面白い課題とか挑発とも見える。