朝から金泥を溶く
中指で溶きながら自分が吸い込まれて融けていきそう
ほんとうに指心地が良いんです
どきどき
じゃんっ
金粉
こんかいはちょっとだけ
使う分だけ
…ケチ
ではない
君を大切に思っているからだ
膠水と混ぜる
空気とお皿が冷たかったのであっという間に一部凝ってしまった
端のぷつぷつとしたかたまり部分
あちっ
あちっ
となりながら
焼き付けては膠水と混ぜるくりかえし
くりかすうちにだんだん光沢が出てきます
お湯を注いで沈殿を待つ
上澄みと分ける
純度の高い金泥が光って沈んでいます
できあがり