堂本印象 インプットとアウトプット

2014-10-04

堂本印象美術館
いのちのかがやき
-印象の花・鳥・動物-

〜10月5日(日)

前前から堂本印象ってなんて凄い絵描きさんなんだ
こういう人を天才というんだなあ思っていたけれど、
改めて確信

例えば、印象より格段に人気のある栖鳳であれ荘園であれ
そんな大大大大御所、超大家でも毎回ヒットを打っているわけじゃない
当たり前です

でも
モーツァルトみたいにダビンチみたいに
毎回ホームランを打てる人がいて
そういう人のことを天才というんだと思う
そんな絵描きさん

それも超多作

羽風 昭和4(1929)
雪 昭和5(1930)

の二点がとても好みでした

印象らしさ全開で作品としてすごく面白いなと思ったのが

寶 昭和5(1930)

写生の展示もありました
花であれ動物であれ
印象のまなざしが純粋で優しくて
それでいて上手すぎるし。。

但し
タブローだけを見ても

とにかく
インプットとアウトプットのバランスが素晴らしいのだということがわかる

トータルで見ても一作品ずつで見ても
印象の呼吸が美しい

運動や身体のことは詳しくないないけれど
スーパーアスリートをイメージする
雑音のない深い呼吸

晩年の抽象画もいいけれど私は
抽象の観念を宿した日本画が描く具象
如何にも印象が描いたような具象の世界が俄然好きです

間違いなく心から尊敬する絵描きさんの一人

さて、写真は、
本日、通称 日本画家村の衣笠※
で出会った柿木です
不自然なくらいピカピカで色鮮やかで大きくてキレイなので
つくりもの??と思うくらい

さすが衣笠の柿だわ、と、思わず撮りました

かき

当て字で
家喜

家に飾れば

家が喜ぶ

のだそうで、日本画でもよく描かれるのをみかけます

私も柿の実は
写生(インプット)はしてるけれど作品(アウトプット)はまだ出来てないから
楽しみに熟成させているもののひとつ

今日は柿の葉も描きたいなーと思いました

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※衣笠(きぬがさ)
京都市北区
大正から昭和
多くの日本画家がアトリエを構えた地域
おそらく、師匠の拠点近くに弟子や塾生が集まり
移り住むようになったことがはじまりなのかなと思います
とにかく日本画が最も活気あふれる時代
うらやましい!

衣笠に住んだ著名な日本画家
堂本印象、小野竹喬、土田麦僊、林司馬、菊地契文、木島櫻谷、山口華揚、村上華岳、金島桂華、徳岡神泉、福田平八郎、‥
日本画オールスターズ
すごーい‥

参考外部リンク
http://www.kyotodeasobo.com/art/pickup/domoto-insho-museum/kinugasa.html#.VC9embkcTmQ