花絨毯
見上げてばかりだったたんぽぽ
やっと抱きしめるさくら
桃山時代の狩野派
永徳の後継者たち
〜5月17日(日)
京都国立博物館
人間を知ると更に面白いのが狩野派、続く江戸絵画
父もフェミニンだしさ、女の多い家系育ったからか
男らしい、というものが全般苦手な私
戦国の頃の狩野派の作品も好きでないと思っていたのだけれど、
ここまで徹底的に見せられると嫌いを通り越して
私も女としてマイッタとしかいいようがない
当時のニッポンの超勝ち組施主殿方や寺の主の豪快な男の高笑いが聞こえる
絵画とは微かなものに感じるからこそ揺さぶられるものであるが
感じることを通り越してる
どんな不感症の殿方であっても喜ばれますように爆音で描かれた絵画
描かれた音は絵師の声
絵師の大笑いである
笑いがうつるということがある
何を共有するのかというのが絵描きの仕事であり
魅力であり怖さであり責任である
平成知新館名品ギャラリー
京都国立博物館
常設展?
素晴らしかった
一階入り口
暗い照明と近代的な建物の中に置かれた仏像がはじめ空間ごと見ると
偽物のフィギュア系現代アートに見えてかなり戸惑った
眼が慣れてやっと単体でまともに見ることができてからは感動しっぱなし
なんとかして写生をさせて頂きたいものがいくつかあった
仏像といえば鎌倉だろうと思っていたけれど
平安時代のものの数々の美しさのリアリティーといったら
間違いなく影響を受けたであろう契月の作品を思い出した
だから契月の女性はエロくないのかとか
又、自分は男性像の方が好きな理由もなんとなく納得
鎌倉時代の二体の金剛力士像
さらに増大増殖しそうなこの木の肉感
大胆なようで細部に色気がある
ユニークで見るほどに不思議な魅力
中国陶器、絵画のコーナーはやはり、素晴らしい
初見であったが、「秀盛」という作家の筆致に興味
展示は瀟湘八景図
近江の土地に住んでいることもあるのかな
水を描いた中国の水墨山水はたまらなく感じ入るものがある
金工の展示室は刀剣がならぶ
刀剣は見ても見ても、さっぱり
染織のコーナーの二点の小袖裂
美しくて、久々に展覧会で泣いた
波江のコレクションである
まさにこの裂、波江のお弟子さんが模写したものを見せて頂いたことがある