ひさびさにのぞきみ展覧会雑感
春画展
~4月10日㈰
細見美術館 (京都)、18禁
…
それにしても、平日昼間にも拘らず大混雑、
普段展覧会に興味ない方々は、春画展に限って何を見ているのだろう、
だけど、もっと美術や日本文化に触れてみたいとか美術館に行くきっかけになればとても嬉しいこと
もしも絵画とその作家にリスペクトを頂けるのであれば、
是非参考にして頂きたいのだけれど、東洋の絵画鑑賞で重要なのは、何が描かれているかより、どう描かれているかということ
一方、西洋画だと肖像画だったり、宗教画だったり、何が描かれているか
言葉に変換することが外せない
どう、というのは勿論、春画ならどんな体位だとかどんなサイズだ笑ということでなく
筆致であり構成であり作家の筆に宿った思想だったりのこと
ちなみに、言うまでもないけれど‥
着物の柄とかも本質でないので、惑わされぬよう、悪しからず
個人的には展覧会に感動はなかったけれど、図録をぺらぺら見ると良い感じ、オシャレ、大事なこと
浮世絵は当たり前だが、印刷物に強い
絵も人と同じで、写真だったり画像の方が力を発揮する絵と本物に出会ってそのオーラ、更にその魅力に驚く絵と二種類ある
浮世絵だもの、まして春画とは、書籍のようなフィルターを通して、あくまでプライベートな環境を通して楽しむものだなと。。
ここは、もしかしたらだけれど、もしかしたら、対象の尊厳の為にも。
とはいえ、北斎の「富久寿楚宇」だけ、大胆さと繊細さ、知性と遊び心、北斎が改めて天才と分かる構図と筆の妙と、北斎が力を入れている気がまだ残っていて、唯一、生身で見た感動あり、何度も往復して見入った
あとは、敢えてあげるなら、鈴木春信。ユニーク。キレイに見えた
そして、応挙か。全くエロくない視線がなるほどの個性で面白い。こんな風にはだかだかれたら、やだな。