むかし

2016-04-15

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何年間も、もう何度も、通った場所
なのにもう本当に久しぶりで、久しぶり以上に昔に思えて
最高のお天気、枝垂れ桜も見頃で…
京都は岩倉実相院へ
通った、というのは、このお寺でなくこのお寺のすぐ隣にある幼稚園
京都芸大時代、この桜を植えた方とのご縁で、絵画講師(おえかきのセンセイ)をさせて頂いていました。
誰しも、人生の中で運命ががらっと変わる節目が何回かある
そのひとつが、ここでの園長との出会いでした
私はここの猛烈女園長にしごかれて、強くして頂いたのでございます
私の中に男っぽさや強さがあるならこの園長に頂いた種子が育ったもの
本当にそういう要素がまったくないへろへろへなちょこの、幼いかわいい(ダメな方の意味で)しかない、女の子(当時)でしたから
又、私などが絵かきになれる訳がないというあらゆる言い訳や思い込みを雷神のごとく論破して取っ払って下さいました。
ここでの経験と出会いが無ければ、私は100%、絵描きになれていなかった。そういうことや、改めて感謝を伝えることができました。
懐かしい先生方もたくさんおられて、関わった子どもたちはもう勿論いないけれど、あの頃みたいにやっぱりみんな元気モリモリで。
パワーいっぱい頂いた一日。

さて、前置き長かったです
実相院は、同年代の切り絵作家 モチメさん(望月めぐみ氏)の展覧会にお伺いしてきましたよ。

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【望月めぐみさん個展「さくら満ちて」京都岩倉実相院4/13(水)~17(日)9時~17時】

美しい線で見せる迫真の作品たち
私も線で描くことや線そのものが大好きなのだけれど
その線について
特に作家が何の道具を使って線を引くかってすごく大切なこと
日本画だと水分含むやわらかな筆が特徴的だけれど、私の感覚的には鼬の少し硬い筆の方が相性良くて、本当は、鉛筆をきんきんに尖らせてきめ細かいケント紙に彫るように刺すように、でも大切な表皮を決して傷つけない。写生の時、そんな風に書くのが一番好き。肌を辿る指先みたいなもの、それって、めちゃくちゃ官能的なんです。
だから日本画を描くときはもうちょっと優しい気分。
で、モチメさんの場合は、これがナイフなのである。
どきどきしませんか。

明日明後日はワークショップ開催とのこと。即売もあり。
一目で、私はこれ!と、一目惚れ
たまごをかかえるモリアオガエルを頂いてしまいました。うれしい。