乾隆時計の昼と夜

2011-12-02

 営みの時と暦
〜12月3日(土)
龍谷大学大宮学舎本館展観室

『時と暦』がテーマの展覧会
同大学文学部による博物館学実習での展覧会とのことですが
暦を語れば宇宙観に繋がる
実は大変壮大なテーマに挑戦することになっている企画
心配不要
名品はあまりにも雄弁

中国に西洋時計がもたらされたのは1602年
清の時代だけでパリやロンドンから
4000点ものこのロマンチックなモチーフが輸入されます
“暦を定める”
ことが
中国皇帝の重要な権限のひとつであったことも興味深い
乾隆帝は特に熱烈な時計コレクターで
彼のコレクションは乾隆時計と呼ばれて区別されるほど
中でも最もお気に入りであったに違いない
鳳凰時計の迫力

絶対に一見の価値あり
又、受付で頂ける手作りの冊子は監修の方の熱が伝わる充実したもの
拍手
おススメ
明日まで!

昼の後は
夜よ、
夜の後は
昼よ。

どこに居たら
見えよ。

長い長い
縄が、
その端と端が。

表展
〜12月5日(日)
京都文化博物館

西村五雲 稲荷山
伊藤小ナミ 摘み草
マツ本一洋 秋去りぬ
今尾景年 渓流
下村観山 朧月
堂本印象は一般的に評価されているものでも何故か
体質がというか
はっきり言うと生理的にに好めずに感じることが常であったが
今回見たものはどれも美しく好ましく優しく見えた
時々体験するのだが
見慣れているかと思うものが
それまでと違って見える経験は嬉しい
ちいさくておおきな自分突破
竹内栖鳳 薊
薊はもう小さなころから狂いそうなくらい好きなモチーフ
理由はあるんだろうけど言えない

北澤美術館所蔵 ガラスコレクション
ガレとドーム
〜12月26日(月)
美術館「えき」KYOTO

「アールヌーボーのガラス」(光村推古書店)で顔馴染みのコレクションたちを
工夫されたライティングの中
あらゆる角度で、より立体的に目の前で見つめられる
花というと女性が好むイメージ
これらのガラスコレクションを魅了したのもきっと貴婦人方が多かったものと予測するけれど
やっぱり
私が注目してしまうのはガレがモチーフによせている
間違いなく男性的でそして少し冷たい目線
ロマンチックな詩も書いているようだけれど
ほんとかな〜と思う
そんな言葉より
透明を装って海より重いガラスがいいのが
なんとも官能的
普段から自分もガレガレといいながら選択してみれば
ドーム 蜻蛉文花器(1904)
ドーム 蜻蛉文鶴首花器(1904)
又、本日の妄想お買い上げは
ガレ 煙草花模様煙草セット
と悩みに悩むところですが薊贔屓で
ドーム 薊文杯6客セット
で。

触れると刺す花を

その他諸々
やりたいことをやりつくした一日でご満悦
そしてすごいものを手に入れた
なにかはまた明日!
そんな訳で
今日は金子みすず(彩図社)を読みかえし読みきって
クリスマスソングを出鱈目にうたいながら帰った