藤田家淀川邸

2016-12-17

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先日の亀岡は楽々荘に引き続き、大阪はのほとり藤田家淀川邸へ 洋館マニアとかではないけれど、私は大正初期に流行ったこんな和洋折衷様式の建築が大好きで、大好物。 玄関は上品というよりはややデロリ感。何度も修繕に手が加わってはいるとはいえ、もうとっくに亡くなられた持ち主のエネルギーが消えないで強く赤い熱を帯びたこの感じも大好き。手違いがあって目的のお部屋にはすぐ行けなかった代わりに待合室として通して頂いたゴシック調の天井高い洋間が見れたのはラッキーだった。なんだか藤田氏の気の利いたいたずらというか茶目っ気をすぐとなりに感じつつ。。 美しい石塔や立派な奇石のある広大な回遊式のお庭にはまだ紅葉がきれいで満月の空と真っ赤な紅葉が一緒に水面に映る。真っ暗で石橋だけを頼りに渡る水面が境界線になったシンメトリーの世界は、鏡の国か、それとも、あの世のすぐそばにある夢の国で橋を渡っているみたいで、それはそれは美しくて美し過ぎて恐ろしいくらいだった。