木島櫻谷
2013年10月26日〜12月15日
泉屋博古館
好きで仕方ない《寒月》京都市立美術館蔵
を改めて見て圧倒される、初めて出会う他の櫻谷の作品にも大感激
この方はすごく的確でで技巧的なのに熱くて触覚優位の作家だ
姿の中に皮膚や肉を感じる
日本画らしい運筆で自然の姿を描くことと西洋的な血肉臭さは相容れないもの
と思い込んでいた
一緒に存在している
私にとって
そのことの衝撃といったら‥
ところで
よく聞かれる質問
こうなりたいという作家は居るか
リスペクトする作家はたくさんいる
でも
この作家のこの作品が凄い尊敬してやまないというのは言えるけれど‥
こんな作家になりたいとはうまく言えない
十人十色だしなあ
例えば
御舟の炎舞とか
青木繁の海の幸とか
どうありたいというより
自分にとってのそういう作品を死ぬまでに一枚描きたい
それを目指したいと思っていたし生真面目にそう答えたり
でも今日は
私は木島櫻谷のような絵を描く作家になりたい
と思った!
日本画って極まって辿り着くであろうところが本当にすごい
一生かかって辿り着けなくても目指せることが凄い
日本画に出会えてなんて幸せなんだろう
生まれて生きていることも
人の眼と手から生まれた本当に美しいものに出会うことが
私にとって何よりもドキドキするし興奮するし血が巡る
パワーになる
ご機嫌で世界がますますキレイ
雨に濡れた紅葉も
櫻の枝ごしに見る空も
道に落ちた葉のリズムも
展示替えも楽しみ
他にも秋は見たい展覧会がいっぱい