死人に口なし(されど絵あり)

2013-11-30

竹内栖鳳展
京都市立美術館
〜12月1日

大人も子供もみんな大好き
京都の人気作家といえば栖鳳
後半日曜日は勿論、一昨日昼間にも行列だったので
今日は朝一に伺う
やっと見れました


見せ方って本当に大事だな
そして怖いな
と思った

規模や色んなことが違う話にしても
自分の作品展示や作品管理
生きてるうちに全力で気を配ろうとか思ってしまった

さて
会場は入口入って
10代の本当に若いときの作品から
出口に向かって晩年の作品へ

多作の作家だから年代別の代表作と思われたら気の毒だし
他に沢山の作例があることは気を付けて見ながらも
時系列に会場を進みながら
部屋ごと年代別に見れたことで
画風の変遷が明快に知ることが出来た
(見慣れた晩年作風(作品)→若描きの方向で見れたら良いかも)

近代の作家の回顧展を見ると
体力もあるし集中力があったり試行錯誤の密度に
若いときの作品が好きだなーと思うことが多いのだけれど
それにしても
今回の展示で驚きだったのは
あくまで置いてあるものの中での比較ですが
60代後半や70代の作品にパワーを感じたこと
栖鳳翁すごい

何かに
ふっきれたのか
という印象をもつ
それとも
若いとき忙しすぎたのか

いろいろ見てるつもりだけれど
こんな印象を受ける回顧展は初めて

下絵を読み解く
竹内栖鳳の下絵と素描
〜12月1日
京都市立美術館

 http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20131122

此方ももう一度見る
この展覧会では栖鳳だけでなく
最後の第五室で
大正から昭和初期の京都画壇画家の作品とその下絵も見れる
麦僊の平牀
五雲の園裡即興

私の好きな絵と名品勢揃いで
この部屋の豪華なこと!