桜咲くこの時期になりました
桜だけを生涯描き続けた
江戸の女流画家
織田瑟瑟の桜画展
瑟瑟が眠る滋賀県東近江市河合寺町にある西蓮寺にて
お邪魔させて頂いて今年でもう5年目
今年も
京都市立芸術大学の川嶋研究室日影研究室の皆さんと
ご一緒させて頂きました
ありがとうございました
展示はお堂にてありますが作品の並ぶ展覧会場で撮影は控えています
(過去のブログには写真すこしあります)
上の写真は別のお部屋
毎年紹介させて頂いていますが
河合寺の婦人会の方々が手作りの桜餅と煮蒟蒻をふるまわれています
蒟蒻は販売も
おいしいよ
ご住職の描いた手作り看板
ここにくると本当に心があったかい‥
展示を見た人たちがここで笑顔で集まって
ご住職や奥様や婦人会の方々がおもてなしをされていて
ここでは子供たちが遊んでいて
二日間だけ美術館になるお堂である厳かな会場から
こちらは急に明るい部屋で別世界
この部屋にもいつも数点瑟瑟を飾っておられていて
展覧会の日は
瑟瑟さんはこの部屋のどこかにいるんだろうなあといつも思っていましたので
此処に自分の持っている瑟瑟を飾って頂ければ夢みたい…と心の中でこっそりと思っていたのですが
本当に飾って頂くことが叶いました…なんてこと‥
ご住職に奥様に本当に感謝です
写真
今日記念講義をされました
田島達也先生にも見て頂けましたよ
「織田瑟瑟と桜の絵画史」
面白かった!
芸大時代は先生の日本美術史の講義が大ファンでした
さて、ご展示頂いた瑟瑟作品とは
大阪の古書画やさん、百枚二百枚…もっと?あったメクリの山から偶然出会い見つけました
その時は沢山の古画に埋もれていたものに会えて、その上自分のところに来てくれたのが本当に嬉しかったけれど
今日は桜が満開の日に展覧会の日に皆さんが集まる日に、西蓮寺に一緒に里帰りできたことが本当に嬉しかった
しかも晴れ姿で…
瑟瑟のお墓に手を合わせながら胸がいっぱいになりました
今日は言葉と気持ちでいっぱいなので
明日画像アップして関連した文章も今日とは分けてかきます
ご住職ご夫妻と地元の人たちの大変なご尽力があってこそ実現されている展覧会
当時も絵描きさんはたくさんたくさんおられました
今日の講義で紹介されていた「現古漢画名画集鑑」(1857 安政4年)には瑟瑟以外にもたくさんの名前が並びますが
多くが今は忘れられている方ばかりです
作品がひとつも現存していない方もいるでしょう
織田瑟瑟の作品が今もこのようなかたちで存在しているのは奇跡としか言いようがありません
作品や作家の魅力も勿論ありますが
作家と作品が存在していられるのは
見続ける人守り続ける人がいるからです
本当に‥
絵を描くものとしてこれ以上力をもらう展覧会
感謝の気持ちでいっぱいになる展覧会は在りません
写真は瑟瑟のお墓の方から見たお堂と桜と空と
下はこれまでの織田瑟瑟関連記事です
http://sadaieayuko.jugem.jp/?search=%BF%A5%C5%C4%E0%EE