織田瑟瑟桜画展 織田桜扇面飾って頂きました

2014-04-07

江戸の女流画家
織田瑟瑟桜画展

飾って頂いた私の「織田桜」と先日完成した表具はこちらです
表具は桜色の布と牡丹の織物

軸先は職人さんのアイディアで「宗丹」というまるい形の臙脂の本漆
可愛いいでしょう?これが気に入っている
細かい話でしたが

若い女性(瑟瑟のことです)の雰囲気でリクエストしました

瑟瑟の桜で誰でも見分けやすいのが葉の描き方
左の作品の葉は葉脈の端が生き物みたいに伸びていて
歳を重ねるほど特徴やデフォルメが力強く前面に出てきます

特徴は勿論
絵がかもしだしている雰囲気からも
この瑟瑟の桜
作画時期はとても若い時の作品ということがわかります

10代前半で東近江から京都へお嫁に行き出産
16で旦那様を亡くした瑟瑟

とても若い時期というのはわかりますが
ご住職や田島先生にもっと具体的な作画時期を尋ねるのを忘れました

母でありながらおぼつかない筆致も弱さや柔らかい雰囲気は
まだまだ幼く守られている女性の穏やかさかもしれませんし
少し震えるよう弱さや切なさが見える絵とも見えます
作家であることがそもそも個性的な性格で強くないと仕事にできないので
プロの絵で奥ゆかしい絵というものはあまりないものですが
この絵には魅力になってその部分が画面に飾らずありのままに存在しています

お堂での鑑賞を終えた皆様を
桜餅と煮蒟蒻でお迎えされている温かく賑やかなお部屋です
瑟瑟さんもここに座って喜んでおられる気がします
作品がこの日に里帰りで来て良かった
飾って頂けて本当に感謝の気持ちでいっぱいです

さくら

下はこれまでの織田瑟瑟関連記事です
下に行くほど過去の記事になります
http://sadaieayuko.jugem.jp/?search=%BF%A5%C5%C4%E0%EE