大徳寺曝涼展→展覧会と洋館→寺町美術通り→六角通り

2014-10-13

大徳寺高桐院
曝涼展

銭舜挙 牡丹図
李唐 山水図

此方を間近に見れるだけで毎年放心状態でしたが
今年は母妹も誘って一緒だったこともあり
お庭を楽しむことができる余裕もすこしありました

細川忠興の創建
ガラシャと共に眠る場所でもあります

苔の美しいこと

微笑む石
空と雲を見ている

木も草も空にのびる
雲を掴む競争

石は佇む
木は伸びる
人は想う想う想う
そして何だかかんだか考えるもんだ

至福の時間
有難うございました

此処で解散して私はひとりミルテンさんの個展に遊空間へ
千本出水

ミニチュア部門で、
といったら
全部門でだよっていろんな人に
怒られるかもだけれど

構造的立体美術作品では現存作家でクオリティーの高さは日本一
てことは世界一かな

小さいけれど満腹
やはり見る度に見るほどに凄いと思う

水彩画も好き

彼女の作品写真はNGなので築百年の洋館
遊空間の写真です

この空間も至るところが素晴らしい
窓が好き

蜘蛛がのぞいていました


窓美しい

一つの部屋にどういう訳だか色んな種類の窓がありました

古いミシンが素敵でむかしよくテレビに出てたカメラ小僧ばりに夢中に撮らせてもらった
リベラルなアートの世界にいる、いたい、わたしにとって
対外的に社会的に超・機能があるというのに
媚びへつらわずに美しいものって本当に魅力的で尊敬する

昭和初期のものだろうと、ご主人
当時の絵描きさんの美意識が半端のないはずだと思いました
目に見えるものが全て
生活用品でさえ
零か百かなんだもの

今はどんなものでも使い捨てやお買い得品があって。

過去にミシンは高級品だったのもあるけれど

例えば
野菜を入れる籠や笊でさえ美しいのだから


http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20131222

私も余裕がないほど近い場所で手頃なもので済ませちゃうのが実情だけれど

本当は、全部は無理でも出来る限り100%に近づけて
心があるものを買いたいと思う
ネガティブな言い方だと出来る限り心がこもらないものや丁寧でないものは買わない努力をしようと思っています
実は前者より後者がとっても難しい

特に私なんかだと画家という本当に在り得ないくらい幸せなお仕事をさせて頂いているおかげで
本当に善意と美しさと感謝でしかない奇跡のような濁りのないお金を頂いている
だからそれを無駄に使えないのは当たり前で
一歩一歩のことでも未来の価値観に繫がっていく使い方って意識しなくちゃって思います

さて
満喫して次は寺町へ

美術通り全体で寺町美術まつり
という催しをされていましたよ

普段敷居が高い雰囲気のお店もセールをされていたり
おまつりっぽい雰囲気を作って賑わっていました

上の写真は
呈茶をされていた一保堂さんが咲かせておられた藤袴
植木鉢で見るのは初めて
こうやって人の手で見事に育てることもできるんですね

松本松栄堂さんが並べておられた亀と山水をモチーフにした鉄斎が忘れられない
最近鉄斎が気になります

それにしても
今日はあちこち走り回りました
こちらで最後

次は六角通り富小路

初めて
宮脇賣扇堂さんへ

御仕立についてわからなかったこと、店長さんが丁寧に親切に教えて下さいました

売り物ばかりではなく
一階は現存の日本画家さん12人の12か月の扇面
二階には、橋本雅邦、川合玉堂といった物故作家さん12人の12か月の扇面の展示があり
展示品のアンティークの白い羽のセンスも美しかったな
またまた、鉄斎にも会いました
扇子美術館みたい

お買いもののつもりが思いがけず鑑賞もできたり勉強も相当できたり‥
これから利用させていただこっと
扇子描きたい!

上の写真にも写りこんでいる富小路挟んでお向かいさんは味わいのある画材屋さんでした
こちらも初めて
入ってみたよ

白緑と赤色の棒絵の具を買ってみました

棒絵の具
水をお皿にたらしてそこで墨のように摩るだけ

日本画の絵の具ではかなり手軽なもの
入門編としておすすめです
和紙の巻物と一緒にスケッチ旅行のお供にも最高です

今日は走り回りましたがこの棒絵の具のお買いものにて終了

レジのところにさりげなく
竹内栖鳳のかなり若描きの鼠が飾ってありました
これこそ京都ぶらぶらの醍醐味

そのときお店に飛び込んできたのは
地区の運動会 ☆ 優勝! の御一報
おめでとうございますとお伝えして
最後の最後まで目出度いな素晴らしいなの一日でした