この春(夏)
初めて出会いました
ナナホシテントウ
じゃがいもの花畑にて
じゃがいもの花は星のかたち
花のにほいにつかまってナナホシの方を見ている蟻
そう、
じゃがいもの花といえば?
先日の東京行きの新幹線にて、尾崎翠「第七界彷徨」(筑摩書房)を読む
苔の恋の話
終始、舞台はほぼ変わらず、ミカンの塀で囲まれた広くない屋敷内であることが味噌
狭い小屋でのお芝居を見ているような感覚
例えば、春樹の書く恋愛を読んでいるような世代の自分と筆者の時代の性格があまりに違って、
せっかく楽しい?青春を描く部分には全く感情移入できないものの、そろそろ覗けば、古き良き時代感覚に羨ましい気持ち
尾崎翠
1896-1971
「鳥取の生まれ。女学校時代に「文学時代」に投稿を始める。故郷での、代用教員の後、上京、日本女子大に入学、「無風帯から」を発表。女子大中退後、文学に専念。昭和七年の帰郷後、音信を絶つ。戦後、一時、行商をしていた。」
私も、今回一人の方に薦めて頂いて初めて知った作家
麻の布にぱさっとした筆で描いたような素朴な筆致
日本画でも戦後に流行ったテクスチャ
でも、それらの日本画と違うのは、
此方は女性らしいというか、ねちっこくないというか、センチメンタルな感じが無いのがすごくいい
「風と煙の匂いを描こう」とした「町子」
その風は琵琶湖の風と違って透明ではなく、粗い潮の色や香りが混じっていて、
米子に祖父母がいる私は、この鳥取の風の香りも少し知ってる