暁斎とコンドル

2016-09-02
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河鍋暁斎(岩波文庫)
ジョサイア・コンドル著
山口静一訳

なかなかこんなに素晴らしい本は無いと思うのだけれど。<ラグーザお玉>以来。出会ってしまったなと思う。
自然、名画、そして名著は、私の偉大な師匠だ。
本画を学ぶ方は勿論、日本画を愛する全ての方に自信持っておすすめできる。
教えて下さった藤井達吉現代美術館の学芸員のh氏にまたまた感謝

読みやすい深くて専門的。何より、暁斎より<暁英>と名前を与えられたコンドル<鹿鳴館設計等>の暁斎愛がいっぱい感じられて読んでいて心地よい。本の中でまだ暁斎が生きていて描いていて。墨のしぶきを浴びてしまいそうな

第一章 暁斎の生涯
第二章 画材について
第三章 画法について
・・・
狩野派や円山派からも学んだ暁斎の画材や画法が、コンドルというイギリス人により外国で信念を持って文字化され出版されているということ自体も貴重な功績で資料としても大変興味深い
(狩野派や土佐派の技法書等は門外不出の秘伝のものとして存在)

暁斎展と合わせて見るべし読むべし
碧南市藤井達吉現代美術館では10月2日まで
9月4日の日本画ワークショップは午後の部に三、四席空きが御座います。ご興味ある方は美術館までお電話にてお問い合わせください。