空と私と微生物分子

2012-09-05

この夏とにかく余裕がなかったもので
ほとんど美術館に行けず
描くことぐらい観ることを愛している私にとっては異常事態
にも関らず

欲求不満も最小限に過ごせたのは
この二冊のおかげ

 ゲノムサイエンスと微生物分子遺伝学の画像 

ゲノムサイエンスと微生物遺伝子学
培風社

ワトソン遺伝子の分子生物学
凸版印刷

あは
びっくりした?

先に種?を明かせば
文章は殆ど(全く)読まず(読めず)
とにかく図を観て観て癒されていました

定家さん
熱射病で賢くなっちゃったのではなくて残念

解読できないから笑
完全にビジュアルとして図やグラフが見れるのですが

本当に視覚的に心地よい
視覚がスイッチなんだけど体感的に心地よいんです

特に上の「ゲノムサイエンスと微生物遺伝子学」の方
装丁も含めて好みで
春に著者の方から
頂いて以来
制作に行き詰った時や頭をリセットしたいとき(=しょっちゅう)
観ているのですが

それからというもの
一時的なことかもだけれど
本棚の殆どの画集を含めたビジュアル本に興味が‥
(全部じゃないよ)

ある絵描きさんが
最近は空にしか癒されない
とおっしゃっていたのをふと思い出しながら

空に感じる体感的な癒しとこの図に感じる体感的な癒しが似てると
今、直感的に思って
何だか勘違いじゃない気がしてる

騒音も喧嘩も嫌なのに
世界はあまりにもカオス
その中の単体でさえ見つめるとあらゆる情報量をもった構成員で成り立っている
でもそのカオスもよく見つめると
やがて
ある規則正しい法則で成り立っているのが見えるときが在る
それを視覚的に感じられたときに本当に美しい
そしてもっと細かく観ていって
構成単位が
分子になって
原子になって
そしてきっと空になる
空も海も私もみんな空っぽなのにこんなに満ちている

考えるほど
カオスに惑って日常を生きている
私が
抽象表現は描いちゃいけない気がする
やっぱり
私は満ちた形態をとことん凝視して
超物質である
形態や画材を借りて形態や画材を通して
空っぽを描くこと
空で在ることを
目指したい

なんて何よりも先ず
文章がカオス
迷宮入り
ん〜