未の刻まで

2010-02-19

 

今日は朝から水性植物園に行ってきましたよ。
珍しくスケッチはせずに、とにかくじっくり見て見て見て帰ってきました。
描きたいかたちでいっぱい。

イスラモラダとヤゴ君脱皮後。

こちらは初めて見る花でした。
ヒスイカズラ
岩絵具の群青と緑青を混ぜたような贅沢な色。
とてつもなく鮮やかな発色。
フィリピンのルソン島の原産で、現地では絶滅が危惧されています。
オオコウモリさんが受粉の媒介をするそう。

こちら、仏教三霊木のひとつ沙羅の木の葉を頂きました。
寝槃に入る釈迦の頭と脚の両方にに一本ずつあった(他説あり)とされることから「沙羅双樹」といわれるこの木、ヒラヤマに多く自生し、人々はこの木で寺院を作り拝礼するそうです。
繁栄や戦いの勝利、豊作の樹のシンボルでもあります。
平家物語の「沙羅双樹の花の色」の沙羅の花ですが、日本で咲かせるのは難しく、お見かけできるとしたら全国でここの一本だけ。
スケッチに通っていた数年前、ここで満開の沙羅の花と出会える機会がありました。
酔うようないい香りの小さな花が桜の花びらのように舞い散っていてそれはそれは幻想的で今も忘れられない光景。