唇に虫

2010-03-04

 

個展の作品を進めています。
今回はながーい構図。
下地に麻紙を赤色で染めました。
この赤色、日本画では洋紅(ようこ)、一般的にはコチニールと呼ばれる色素です。
サボテンに寄生したカイガラムシ科エンジムシ(Coccus cacti LINNE (Dactylopius coccus COSTA))の雌の体から水やアルコールで抽出します。
90%がペルーで産出され、アステカやインカ帝国では古代から養殖、染料として使用。

ファイル:Cochineal drawing.jpg

イラスト出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/01/27 21:31 UTC 版)

左が雌。
すごく拡大されて描かれてます。
ドキドキ
普通に気持ち悪いって言われるかもだけど
日本画以外でも、ハムなどの食品の着色に比較的安全な添加物として、
又、口紅などの化粧品にも一般的に使用されているんですってば
あと、人気のカクテル、カンパリの赤もこちら