はじめての絹本日記①
http://sadaieayuko.jugem.jp/?day=20150415
続きです
②では、用意した木枠に絵絹を貼る方法をご紹介します
使用する接着剤は防腐剤が入らないでんぷん糊
自分も子供の時に使いましたから
幼稚園で絵画講師をしてた時、この糊が子供たちに配られているのを見て、
変わらないのだなあと懐かしかったのを覚えています
よほど器用にしないと大人でも手や指がネトネトになるものですから
大人にとっては工作の時間のはずが、だんだん子供にとってはネトネト遊びになってくるので
なかなかやっかいだった、とうのは大人の都合ですね
身体に優しいというのは、紙や絹にも優しいということ
黄色いラベルのものが文具コーナーで見るでんぷん糊ですが、
写真のような洗濯糊も同じものです
(一応、成分表示をチェックしてください)
絹を枠のサイズに切ります
星印をいくつかつけて(図)
しるしのところを星座を作るように定規をあててペーパーナイフで切ります
この時
耳がある方を横方向の両端と考えて切ります
無い方を縦方向の両端と考えて切ります
木枠にふえき糊をむらなく薄く沁み込ませるようにつけて乾かします
これを《捨て糊》といいます
さて
この作業
これをしてるいると
先日亡くなられましたね
松谷みよこさんの作品
「ちいさいモモちゃん」(講談社)
でももちゃんがおいしゃさんごっこで
お医者さん役のももちゃんが、患者さん役の胡瓜(水疱瘡という設定)に糊(薬)をぬってあげるシーンを思い出します
幼稚園の時にこれに夢中になり、その後、私を読書大好きにしてくれた思い出の本です
木枠に塗った糊が濡れているうちに、
絵絹を木枠に直接的にくっつけるための糊を用意します
大きめのトレイにふえき糊を落として少量の水を少しづつ加えながら
刷毛で均等になるように柔らかく練り合わせます
こんな感じで四方に
刷毛にもいろいろあります
本当は糊刷毛を使うのかなあ?と思うのですが
私は
写真の
しごき刷毛が好きです♡
これで木枠四方を全てスキマなく塗ってしまいます
絵絹を貼ります
クルンと巻く内側が表(画面)です
寝かせた木枠を自分の正面に置いて
姿勢よく座り
先ず木枠の天の部分の一辺を貼り
そこから下に向かって巻きおろし
最後に下部をはります
乾かした後
木枠部分にもう一度糊をぬってできあがり
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おつかれさま!
次の回ではこの絵絹に滲み止めを施して作画の下準備はいよいよ完了です
③につづく…