いつもお世話になっています額縁のヤマモトさんへ
襖絵の小下絵の額装をお願いして参りました
是もまた楽しみ!
さて下絵の話。
私の場合、本画の画面の上でああしようかこうしようかと探りつつ描くことはなく
100%に近い設計図とシナリオを作ってから本画に取り掛かります
それが下絵です。
制作には自の声と他の声とどちらにも耳を澄ませなければなりませんが
写生でモチーフとの対話を、下絵で自身との対話を先にある程度満タンにしておくと
本画の段階で、気まぐれで繊細な日本画の声に十分耳を澄ませることに集中して制作できます。
又、今回のように施主様が先に決まっている場合は、この下絵があれば、
先にある程度のイメージを共有させて頂くことができます。
その場合、自分だけが解読できればいい下絵ではいけませんので、いつもの数倍、丁寧に。
下絵ですから、作品ではありませんので、もちろん非売品です。