チューリップの写生を
しなやかに
やわらかに
雲みたいに
今年三月リニューアルオープンした府立堂本印象美術館。やっと伺えました。
見どころは書き尽くせないけれど、やはり、亡くなる前年に旧最高裁判所の壁面の為に描いた11メートルを超える超大作の「豊雲」は見なければならない。悠然さ。力強さ。明るい煌めき。
印象はこの絵で絵描きとしての命を、自身の為のみならず、社会や次の世界の為にも描き(争いや、人が人を裁くことのない未来を本気で信じて祈って描いている)、出力をし尽くした完全に絵に託すことができたと心から思ったのだと思う。超越した安らぎが見る人までもをこんなにも癒やす。
こんな最後の一枚をやっと描ききって死ねたらどんなに幸せだろう。その為に在る今を生きるんだなあ。。