迷い込んできたいととんぼ
近くには水辺のないアトリエ
花火の振動に驚いてやってきたのか
帰っていく浴衣女らを
ふらりふらり追ううちにきちゃったのか
作昨晩は
びわ湖花火大会でした
多くの湖南女子にとっては?、勿論?、
クリスマスに次ぐ最大イベント!
ですよね
10代の頃
一緒に行く人が居ないだなんてことになれば
まるで神様に見放されたような孤独感になオソワレたものだ
毎日毎日クラスメイトや友人や恋人やに囲まれているからこそ
物理的な寂しい
に敏感だったのか
とことん孤独になって内省するほどたくさんのものと抱き合えたのに
今は
筆を止めて
屋根越しに打ち上がる音を聞くだけで
色とりどりの空と煙の気配
屋台の喧騒と
そこからちょっとはみ出して
楽しくて仕方ない若い女の子の胸のざわざわも感じることができる
イヤなこともあっただろうに
楽しくなって嬉しくなって
イメージの中で幸福は二倍三倍に
なんだか
そんなこんな、な
一瞬のために
幻みたいな充足と幻みたいな孤独を積み重ねてきたともいえなくない?
驚くくらい
ほとんど全部
打ち上げ花火とまるで同じ