未来に。藤そぞろ歩き

2019-05-15

葵祭
おしごとしつつ、心は窓の外、気はそぞろ
(個展後、やっと!、体力も気力も満ち満ちて取り戻しています。)
葵の葉の英気と藤の花の雅、光の中でゆれる気配を感じながら。

写真は、高野山寶壽院さま襖絵の藤の花の部分。全体の真正面。薊がやや出しゃばっていますか?年月を経て、花が紙(今回は大濱紙)や景色にどんな風になじんでいくのか楽しみですが、それを見られるのは未来のお人(修行僧)だけ。

足跡がのこるおしごと。知る人ぞ知る。専修学院もある高野山真言宗唯一無二の修行の場です。修行時代、こっそりこの部屋で休んだという今は立派になられたお坊様のお話を聞いて、モノトーンで内に吸い込むような厳格さよりも多彩色で外に放つような気を描きたいと思いました。
後の人たちに恥ずかしくないおしごとを、
否、自分にだけは胸をはれるおしごとを。
そのために、誰よりも自分の目を鍛えたい。
襖絵と個展が続いて、外に出して出したので、今はもっともっと吸い込んで学びたい時期です。