ぬひ上げて 菊の枕の かおるなり
日本の七十二候は『菊花開く』にうつっています
「菊枕」もきれいな日本語。思い出すのは、杉田久女の背筋がすっと寒くなうような激しい恋と恋のうた。この世のまぼろしごと。
こんなにも生きにくい世の中で、そして、こんなにも恵まれ、成熟した世界で、もしも、きっと、もう十分にまじめな作家なのであれば、重たさや厳しさを求めるアドバイスは聞き流したほうがいいです。
罪も失敗もしくじりも両方向にあり、つかんだ瞬間、手放してもいいのだから。
軽やかに面白くかわいらしく (美しく)。
菊の輪 部分
和紙 金泥 墨 岩絵具 膠