五重塔を日本画で描く

2020-06-05

6月最初のおとどけは、東寺五重塔を描いた絵でした。
「ピンクや赤の花を基調に、五重塔のような京都らしさのシンボルを。できれば、アクセントに青色も。」というご依頼!

自粛要請以前、直接人前に出る最後のお仕事が、例年より少し早くさくら咲いた東寺にて、五重塔に見守られながらのさくら生中継の出演(KBS京都・BS11)で、解除後、初めてお人に会ってのお渡しがこの絵。
全くの偶然なのですが。

今も、これからも止めることができない、感染リスクと隣り合わせに大変な役割をこなされるなか、一方、私は、最前線にも不要不急にも遠いところ。アトリエに籠る自分や自分の分野にも応援と役割も与えて頂いて。
信じて、お待ちいただいているすべてのご依頼も同じです。信じて、お持ちいただいているすべてのオーナーさまにも。どれだけお力を頂いていることか。
私ばかりでなく、特に個として仕事している人は皆そうだと思うのだけど、社会との接点である感謝の仕事が感謝どころでなく更にもっともっと大きいものに成長している。何と表現したらいいんだろう。未だ未熟だけれど、愛を愛でかえせるように。

堂々たる五重塔を臨むことができる建物の最上階にもご案内いただき、窓から素晴らしい景色も見せていただいた。
ビル、街、お店、アパート、マンション、線路と道路、クルマクルマクルマ、慌ただしく生活する人々、
働く人々の活気もちゃんと渦巻いていた。大丈夫。

青空とお大師さまに思わず合掌。