「日本画を見る」日本画材展示の準備中

2012-05-26

 

京都アート&アンティーク2012 ブログ
更新されています
是非ご拝読下さい

『「日本画を見る」日本画材展示の準備です。』

http://kyoto-aa.blogspot.jp/2012/05/blog-post_26.html?spref=tw

以下から以上まで
上のブログ記事よりそのまま頂きました
小池先生の文章です

*****

(略)

画家にとって岩絵具は、単なる青色・緑色ではなく、意味や意志を持ちうる物質そのものです。

 となりには、代表的な白色の原料であるイタボガキの殻、奥には楮(こうぞ)等の和紙の原料が見えます。どれも製造過程で水が重要になります。

日本画における水の存在は、日本文化における水の在り様、そして人間にとっての水の重要性につながります。

「たらしこみ」の技法は、そんな水との語らいです。

ワークショップで実感してみて下さい。

(執筆:小池一範准教授)

*****

以上

さて
先日は
私も学生さんと一緒に
貴重な画材をワークショップでの展示の為に
丁寧に梱包した後、コンテナに詰める作業をさせて頂きました

日本画の魅力は日本画材の持つ奥深さと面白さであると私も思います。
例えば、天然の岩絵具は鉱物から
胡粉という白い絵具は牡蠣の貝殻から作られ
それを膠と水で調節しながら描く

上の文章で小池先生が書かれているように
水との語らい、自然との語らいです

日本画の色や肌は自然の恩恵をダイレクトに得て描かせて頂くものなのです
自然と必ず語ら合い、素材を生かしながら、
且つ!!
自分のオリジナルな表現を追及するということに私は大変面白みを感じます。

自己との語らい‥

且つ、ということが面白い
チューブ絵具はほとんど人間側に支配権が在りますが
日本画の場合は違います。

表現者として自己に向き合うことは勿論ですが、
日本画を取り扱う限り
日常的に、自然と人の営みについて考え、
感覚を研ぎ澄ませていたい

『画家にとって、意味や意志を持ちうる物質そのもの』

今回、梱包した沢山の日本画画材とその原料などの資料は
以下ふたつの会場でご高覧頂けます。

佐川美術館日本画ワークショップ
≪日本画の画材を学ぶ‐知る・作る・使う‐≫
6月9日(土)10日(日)
既に定員締切

京都アート&アンティーク2012
〜美しいと出会う〜
6月22日(金) 17時〜20時
23日(土)24日(日) 10時〜18時

京都市立芸術大学日本画研究室「学ぶ日本画プロジェクト」ブース
で作品などと共に展示
どなたでもご自由にご高覧頂けます
ご希望の方は学生さんの解説付き?