宮脇賣扇庵200周年記念特別企画
定家亜由子展 ―風集う―
5月19日㈮~30日㈫
宮脇賣扇庵京都本店
春分の日の本日、
正式に個展開催のお知らせができること慶びの気持ちでいっぱいです!
個展開催のお話をいただいたのち、この素晴らしい機会に少しでも晴れやかに美しい絵を添えることが出来ますよう、対話を重ねてまいりました。
1200年の歴史をもつ扇子。京都画壇の巨匠たち、代々の宮脇賣扇庵の方々および創作に携わった職人や絵師の方々に対して歴史を紡いでこられた感謝の念を抱きつつ、宮脇賣扇庵さまが所蔵される図案や下絵の史料などを見せていただきました。
扇子の歴史は日本画の歴史でもあり、そこには、それを支える多くの職人と名もなき絵師たちの存在があり、のびのびと優しく温かないのちを繋いでいました。
拝見したもののひとつは江戸時代の絵師 酒井抱一の扇子。
扇子の上に青いオダマキの花が咲いていました。
宮脇賣扇庵京都本店では、富岡鉄斎 竹内栖鳳 田能村直入などによる希少な扇子の作品と共に、貴重な日本画にも出会うこともできます。
『宮脇賣扇庵創業200周年記念特別企画 定家亜由子 日本画展―風集う―』では、定家亜由子の新作(花の扇面や古典「竹取物語」からイメージした作品など)と共に、宮脇賣扇庵さまが所蔵する膨大な史料の中よりごく一部ではありますがご覧いただけます。
私は日本人の自然観を背景とした日本文化や日本画の本質に見る優しい感性がとても好きで、このこころがこれからも永遠に続いてほしいと心から願っています。
風が集い、交わり、出会う。 美しい時となりますように
風薫る季節、どうぞお誘いあわせのうえ、ご高覧頂きますようお願い申し上げます。